BELS評価書
- ENE建築
- 7月15日
- 読了時間: 2分
■ BELSとは
BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)は、建築物の省エネルギー性能を第三者機関が評価・認証し、★(1~6つ)で分かりやすく表示する制度です。
国土交通省が推進しており、新築・既存を問わず住宅・非住宅どちらも対象です。
評価結果は「BEI(設計一次エネルギー消費量の基準比)」に基づき、BEIが小さいほど高い評価となります。
■ BELSの活用方法
BELS評価書は以下のような場面で活用されています:
・建築物の環境性能アピール(テナント誘致、販売時の優位性)
・補助金・優遇制度の申請要件
・地方自治体や企業の環境配慮義務への対応
・ZEB・ZEH実現の証明材料
■ BELS申請可能建築物
原則として、以下の建築物が申請対象です。
・新築・既存を問わない
・住宅、非住宅いずれも可
・木造・鉄骨造・RC造など構造問わず
ただし、特殊用途や一部の小規模建築物では、
計算困難なケースもあるため事前確認が必要です。
■ 設計、申請時に必要な対応
BELS申請に向けては、以下の準備が必要です:
・外皮性能(断熱性能)の計算(一部対象外建築物あり)
・一次エネルギー消費量の計算
・上記計算の根拠資料(外皮長さ、外皮面積等)
・申請時必要添付資料(意匠図・機械図・電気図等)
・評価機関との事前相談やスケジュール調整
設計段階で省エネ基準を考慮した計画を進めることで、
スムーズな申請と高評価が得られます。
■ よくあるご相談
・BELSとCASBEE、ZEBの違いは?
→BELSは主に「省エネ性能」のみを評価。
CASBEEはより総合的な環境性能を評価します。
ZEBはBELS評価の★6に該当 認証されたものになります。
・申請時期はいつが良い?
→設計内容が固まった段階が理想です。
竣工後の申請も可能ですが、計算や証明書類の整理が必要です。
・BELS取得にかかる費用と期間は?
→評価機関や建物の規模・用途により異なりますが、
数万円~数十万円、期間は2~4週間が一般的です。
■ 終わりに
BELSは、省エネルギーに優れた建築物であることを客観的に示す有効な手段です。
今後の環境配慮型社会において、建築物の資産価値向上や信頼性確保にもつながります。
申請をご検討の際は、設計初期からの計画的な対応が重要です。
ご不明な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。



