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CASBEE評価書

■ CASBEEとは

CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)は、日本で開発された建築物の環境性能評価システムです。

省エネ性能だけでなく、快適性、建材の環境負荷、周辺環境への配慮など、建物の総合的な環境性能を評価します。

評価は「S(優れている)」から「C(劣っている)」までの5段階で行われ、自治体によっては建築物環境計画書制度と連動している場合もあります。


■ CASBEEの活用方法

CASBEE評価書は、以下のような活用が可能です。


地方自治体への建築物環境配慮報告(条例対応)

・ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)関連事業の評価補足

・SDGs・ESG対応、環境配慮型企業アピール

建築物の資産価値・競争力向上


特に、一定規模以上の建築物では評価提出が義務付けられている自治体

(例:東京都、横浜市、名古屋市など)もあるため、法的対応としても重要です。


■ CASBEE申請可能建築物

以下のような建物が評価対象になります:


・新築・既存を問わず(ただしプログラムによって異なる)

・住宅・非住宅どちらも可

・評価手法(戸建住宅用、建築物用、リノベーション用など)により用途・規模に対応可能


申請には、評価目的に合った適切なCASBEEツールの選定が必要です。


■ 設計、申請時に必要な対応

CASBEEの評価には以下の準備が必要です:


・建築物の環境性能に関する設計情報の整理

 (断熱性能、日照、騒音、建材、周辺配慮など)

・申請時必要添付資料(意匠図・機械図・電気図、計算書等)

・CASBEE認証ソフト(Excelベース)での評価入力

・自治体や認証機関との調整・申請手続き


設計初期段階で環境配慮項目を取り入れることで、高評価の取得がしやすくなります。


■ よくいただくご相談

・CASBEEとBELSはどう違うの?

 →BELSは「省エネ性能のみ」を評価対象とし、

  CASBEEは「環境性能全体(省エネ+快適性+環境負荷など)」を評価します。

  用途や目的に応じて使い分けが必要です。


・自治体への提出義務があるの?

 →多くの政令市や中核市では、

  一定規模以上の建築物に対してCASBEEの評価結果提出が条例で義務化されています。


・評価に時間やコストはかかる?

 →建物規模や用途により異なりますが、

  一般的に10万円前後~、期間は数週間~1か月程度が目安です。


■ 終わりに

CASBEEは、建築物の環境性能を総合的かつ客観的に評価できる制度です。

評価結果は対外的な信頼性向上に加え、SDGsやESGといった企業価値向上の視点からも重要視されています。

設計段階からの計画的な取り組みにより、高い評価を得ることが可能です。

ご検討の際は、早めのご相談をおすすめいたします。

 
 
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